定点観測:コラム|COLUMN

Rコモンズのお蔵出し

『Rコモンズ』メンバーが入居する2つのシェアハウス、

ミサワクラス花小路トランクのオープンハウスが、

東北芸術工科大学卒業・修了研究/制作展の開催期間中に実施されます。
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『OPEN HOUSE TOUR 2011=Re:PLAY』
2011年2月12日[土]→2月13日[日] 10:00-12:00 / 14:00-16:00
ブログ[PLAY]でも告知してます。
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これがそのDM。じゃぽんデザイン事務所の吉田勝信がデザイン。
2つの建物をメンバーによる解説付きで〈内見〉する、
ツアー形式の物件紹介展覧会(?)になりそう。

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去年も卒展にあわせて、ミサワクラスの隣ビルで、
メンバーによるグループショー『I’m here. APT』を開催した。
(すごく昔のことのように思える…)
その後、『花小路トランク』が誕生し、個性的な新メンバーを迎え、
ある種の〈インキュベート施設〉として稼動しはじめたコミュニティー『Rコモンズ』。
学生たちの4年間の集大成である『卒展』と同時開催なので、
終わりなき創造の旅路をつづけるOBたちの奇妙な共同生活、
生活感がムンムンと漂う〈創造の現場〉まで、
みなさん、ぜひとも足をのばしてほしいです。

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今回の仕掛人は、建築・環境デザイン学科修士2年の黒田良太と川上謙。
黒田は学生ながら馬場正尊さんと『山形R不動産リミテッド』を立ち上げ、
春からは山形を離れて『東京R不動産』でよりリアルなプロジェクトに飛び込んでいく。
川上謙は竹内昌義さん(みかんぐみ)の研究室で最前線の建築を学んだ。
音楽を媒介にした(非建築的な)コミュニケーション実験を続けてきたユニークな存在。
ともにミサワクラスを『三沢旅館』の状態からセルフリノベートしてきた創設メンバーだ。

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4月にミサワクラスから転居する2人。
ミサワのキッチンにあるギャラリー『三角コーナー』の、
拡大企画として開催する『OPEN HOUSE TOUR 2011=Re:PLAY』は、
黒田と川上にとって、ミサワクラスに暮らしつつ構築した建築観をプレゼンする機会であるとともに、
地方都市・山形で建築を学んだ6年間の意味を、彼らなりに総括する試みになりそう。

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そうそう、『花小路トランク』ではRコモンズに活動に賛同してくれる、
(芸工大生・卒業生限定なのかな? 山大生も歓迎だと思う)
この物件ツアーは、黒田と川上の大きな穴を埋める新メンバーとの、
運命的な出会いを求める〈お見合いツアー〉でもあるのです。
部屋というより、そこに暮らす人やライフスタイルとのマッチングが重要。
2月12日と13日。みなさんのお越しをお待ちしています。

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この他にも、『山形まなび館 MONO SCHOOL』では、根本裕子の個展も開催される。
じゃぽんデザイン事務所がプロデュースする同館内の『穀雨カフェ』でも、
根本のキテレツな陶器との楽しいコラボレート企画があるらしい。
DM画像、UPします。会期:会場:イベントは画像で確認ください。
あと、もう展示は終わってしまったけど、
山形美術館の『生まれるイメージ2010』(12月7日~2011年1月30日)に選出された、
同じくミサワクラス在住のペインター・松山隼の絵画もよかった。
描かれていたのは彼のシェアメイトたちのおおらかな姿態。
自分にとってもっとも重要なモチーフに向き合っている肉薄感が、
いくつかの作品からは感じられた。
このシリーズ、もっともっと観たいと思う。
(会場では写真が撮れなかったので、カタログから失礼)
プロジェクト型のアートワークが『Rコモンズ』としての主な活動だけれども、
根本や松山のように、共同制作とは別ベクトルで、
グニャグニャした共同生活のなかで沈思黙考、時には悩み苦しみつつ、
ゆっくりと静かに、個人的な世界を熟成している者もいる。

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『OPEN HOUSE TOUR 2011=Re:PLAY』では、
そんな私的な創造の営みも、各々の部屋から引っ張りだして廊下や階段にレイアウトするそうだ。

宮本武典(東北芸術工科大学講師・主任学芸員)

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定点観測について

中心市街地にあらわれた「Rコモ
ンズ」を1人遠くから静かに見つめる人物がいる。Rコモンズという共同体がくりひろげる変化や成り行きを、夜空の星をながめるように見つめ、記録していきます。

宮本武典|観測者|東北芸術工科大学美術館大学センター・主任学芸員

キュレーター/東北芸術工科大学美術館大学センター講師・主任学芸員。いくつもの地域密着+復興アートプロジェクトを同時進行中。ミサワクラスとRコモンズの立ち上げ仕掛人。山形市在住&子育て中!