真夜中のキッチンジャム



AM 4:28

真夜中も大分過ぎ、ミサワのキッチンが明るいとも、暗いとも言えない、ブルーに染まるこの時間。ミサワクラスで聴こえるのは、部屋から漏れる微かな音楽と、原動機付き自転車が走る音。

死ぬ前に見る世界がこのようなものであればいいと思うほど私はこの時間帯を愛しております。

初めまして、ミサワクラスに住んで一年が経つトロントです。

時間とは面白いもので、入居当初では想像もつかなかったことが日常的に勃発している今日この頃です。

今回は、その報告というか、なんていうか、何となくなのですが。キッチンジャムを日常の中に取り込んでみようというトロントの新たな試みの第一歩です。だって、ダイアリーって、日々したためるものでしょう?

難しい言葉はよくわからないし、自分じゃなくなってしまう気がするので、これからゆるゆる綴ってみようと思います。それでもやはり些か緊張致しますので、お酒の力を借りて。饒舌なる日記を書ければ幸いです。

現在、私はミサワクラスの中で下から二番目で、愛する家族はぜんぶで11人います。

ここだけの話、入居したばかりの頃は、ミサワクラスの住人は家族というより、先輩という概念が強く、なかなか気を許すことができないでいたように感じます。同じ場所で他人と生活する事、その中での自分の立ち位置、居場所。いろいろなことに悩んでおりました。

いつからでしょう、その憂鬱な気持ちが消え去り、家族愛にも似た、住人への愛おしさが芽吹き始めたのは。(ここではっきりとその時期を述べてしまうのは野暮というものです。言いません。)

近頃は、真夜中のキッチンにて、姉達と恋の話に花を咲かせる事もしばしばです。先日は、兄と共に屋根の掃除をしたり、姉や兄達と仙台空港までお出かけしたりしました。

なんだか、そうやって住人達との距離が縮まるにつれて、自分自身がミサワクラスという共同体の一部となり、日々を生きているということを実感するようになりました。今更ながら、やらなければいけないことも見えてきました。

家に帰ってきて、誰かがいる安心感というのは、たまらないものだと感じ始めたのは近頃最近のことです。

一人だけど、独りじゃない。という素敵な状況が、疲れきった体も、冷えた心も、底の方からじんわりと暖めてくれます。まるで、はちみつと生姜のように。

だから、私はいつでも元気でいられるのかもしれません。

その琥珀色の日々が、私の中に染み込み、スパイシーでとろける日常を与えてくれているようにも感じます。

嗚呼、甘露甘露。(最初はブルーと申しておりましたのに、途中から琥珀色だとは、なんだかへんてこですね。)

ところで、ミサワを抜けていったメンバーのみんなは元気でしょうか。

たまには遊びにきてください。

そして、とびきりおいしいカレーの作り方なんか教えてくれたら最高です。

あら、外が白んでまいりましたので、今回はここまで。またゆるゆると書こうと思います。もしかしたら、すぐにでも書き出すかもしれません。次回のトロントをおたのしみに。

おやすみ、やまがた。おやすみ、ミサワクラス。

page top

キッチンジャム:コミュニティ|COMMUNITY

キッチンジャムって?|キッチンジャムのご紹介

「Rコモンズ」シェアアパートメントのミサワクラス、花小路トランクに住まう8人の女の子たちのリレーエッセイ。キッチンに共通した「ジャム」をきっかけに、キッチンで話す、食べる、つくる、それぞれのキッチンでまき起こる女の子たちのぺちゃくちゃな会話を素材に、ぐつぐつと新しいジャムを作ります。

キッチンジャムの8人のおんなのこたち|8人の女の子たち

キッチンジャムの女の子たち

  • マルガリタ
  • オイスター
  • フィグ・ド・ツブツブ
  • ブドゥーニャ
  • イヨちゃん
  • アントワーヌ
  • ワンダ
  • トロント